ゴキブリ必殺剤 4
では、ほ乳類への害がなぜ少ないのでしょうか。
世界最大のピレスロイド・メーカーである住友化学工業の取締役は「虫には脳がないからだろう」といいます。
脳のない虫は、胸部、腹部に10対近くある神経節がそれぞれに手足や羽への命令を出します。
高等動物では薬が体内に入っても中枢神経に届くまでに分解されてしまいますが、虫の場合は気門や触角、手足の先から体内に侵入した薬が近くの神経節にすぐに到達。
こうして効果を発揮するのです。
蚊やハエにシュッと吹きかけるスプレー式の場合、噴霧の中のピレスロイド成分は、わずか1、2%。
それほど効果は高いのですが、
「乱用は慎んでほしい。
この薬に抵抗力を持った虫が増えてこないためにも」
と取締役は言っています。